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ホーム包装機械のつれづれ>2011.7.13 包装業界の技術と賞

包装業界の技術と賞

包装業界における表彰関係は、どうなっているのか、調べてみました。 自動車業界の日本カーオブザイヤーのようなものがあるかどうかを調べてみました。

まず、日本で歴史のある包装の賞としては、社団法人日本包装技術協会主催の木下賞があります。今年で35回を数えます。

木下賞とは、同協会によると、社団法人日本包装技術協会第二代会長 故 木下又三郎氏の包装界に対する多年の功績を記念して創設された表彰事業です。本賞は、毎年その年度において 1.包装の研究・開発に顕著な業績をあげたもの 2.包装の改善・合理化に顕著な業績をあげたもの 3.包装の新規分野創出に顕著な業績をあげたものに対して授与され、賞状および副賞20万円が贈られるとあります。

Eちなみに、35回の今年の表彰は、下記のとおりです。

     

A.研究開発部門:2件 「簡単中栓『ヒネルキャップ』の開発」 東罐興業株式会社 「チルドカップ飲料初『無菌充填可能なアルミレス高バリア性紙製飲料カップ』の開発」 日本コカ・コーラ株式会社、凸版印刷株式会社

【B.改善合理化部門:1件 「VAIO W の環境負荷を減らす取り組み」 ソニー株式会社

 

C.新規創出部門:1件 「明治ステップらくらくキューブの包装開発」 株式会社明治、大日本印刷株式会社、王子パッケージング株式会社

☆包装技術賞:2件 「抗菌機能付き水切りゴミ袋『クレハ キチントさん ダストマン』の開発」 株式会社クレハ、レンゴー株式会社 「濡れた手で使っても、手や計量スプーンが洗剤で汚れにくいユニバーサルデザイン粉末洗剤容器』の開発」 ライオン株式会社、凸版印刷株式会社

同じく社団法人日本包装技術協会の主催で毎年開催されているのが、日本パッケージングコンテストで、今年、2011年で、33回を数えます。

このコンテストの特色として、日本パッケージングコンテストに受賞された作品は、アジアスターコンテスト(主催:アジア包装連盟(APF))、ワールドスターコンテスト(主催:世界包装機構(WPO))ヘの出品資格が得られ、アジアスター賞、ワールドスター賞をめざして世界各国からの作品と競い合います。

アジア予選及び世界本選という形式でしょうか。

直近では、キリンビバレッジの環境配慮型容器NEW「ペコロジーボトル」、 TOTO欧州向けデザイン壁掛便器のパッケージ、レンゴーの「ハイブリッドカー用バッテリーパック梱包箱」などが、世界包装機構のワールドスター賞を受賞しています。

国際的といえば、米国デュポン社が主催する「DuPont Awards for Packaging Innovation」が、23年間、 世界中の革新的な包装技術を表彰してきた業界の中でもっとも歴史のあるアワードのひとつとされています。

2011年度のアワードでは、「パッケージの革新性」「持続可能性」「コストおよび廃棄物の削減」という3つの観点から評価が行われ、世界26ヵ国から応募された206作品の中で、「い・ろ・は・す」が銀賞を受賞したとのことです。

一方、日本包装機械工業会では、2009年のジャパンパック(日本国際包装機械展)で、 出展各社の技術研究・開発結果を顕彰し、来場者の方々に広く周知し、その技術の利用促進を図ることを目的に、「JAPAN PACK AWARDS」という表彰制度が設けられました。

専門家による選考の結果、各出展社に、社団法人日本包装機械工業会会長賞、Japan Pack Awards 審査委員長賞、2009 日本国際包装機械展実行委員長賞が、授与されました。

2011年度のジャパンパックでも、引き続き、「JAPAN PACK AWARDS」は、実施される予定です。

また、日本包装機械工業会では、1992年度から隔年で最新の包装機械及び包装関連機器の研究開発、改善、設計・製作技術などの成果を公募し、包装機械技術の振興と包装機械産業の発展につなげようと「包装技術大賞」設けている。昨年(2010年)で、10回を数えています。

ジャパンパックが開催される奇数年には、「JAPAN PACK AWARDS」が、JAPANPACKが開催されない偶数年には、「包装技術大賞」の表彰があるというパターンのようです。

包装機械の分野も対象とした機械工業デザイン賞というのがあります。日刊工業新聞社が経済産業省の後援、日本商工会議所、各工業団体の協賛を得て、わが国工業製品のデザインの振興・発展を目的に1970年、日刊工業新聞創刊55周年を記念して創設したものです。

平成22年で、36回を数えるようですが、残念ながら、包装機械からは、受賞がないようです。

おなじみ、「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を母体とする、我が国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。グッドデザイン賞には、包装機械も1980年代から、表彰されています。

包装機械も、技術もさることながら、工業製品としてデザインの美しさも当然の表彰の対象ですが、これからは、省エネの包装機械も表彰の対象にすべきだと思います。

社団法人日本機械工業連合会では、省エネ機器の表彰を1970年から、長年、続けてきたようです。日経の一面に掲載される、賞金を増やすなどの後援を行って、省エネに配慮した産業機器の開発に一層、取り組んでいくべきだと思います。

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