ロボットと包装機械
今回の2011ジャパンパック(日本国際包装機械展)では、ロボットを集めた展示コーナーが企画されていました。
また、各展示ブースでも、個別にロボットの展示が行なわれており、多くの見学者でにぎわっていました。
包装機械の主な需要は、食品、化粧品、医薬品で、約7割を占めているとのことです。
とりわけ、ジャパンパックは、食品向けの包装機械の展示会のイメージが強い中、食品向けの多数のロボットが、展示されていました。
なかでも、パラレルリンクロボットと呼ばれる高速ロボットが目をひきました。
ロボットと包装機械は、相性がよく、単純に、生産ラインにおいて、食品などの包装対象物を整列させるデモが行なわれていました。
生産ラインにおいて、パート(の女性)が、包装対象物の箱詰めなどの作業が、ロボットに置き換わるわけです。
ロボット市場は、自動車や半導体などをはじめとして、拡大の一途ですが、食品や化粧品、 医薬品などの製造ラインでも、あたりまえに使われるようになってきていたんですね。
ちなみに、平成22年度(2010年)の包装機械産業の生産高は、3800億円台とのことです。
一方、同年度で、日本ロボット工業会の統計では、5750億円ほどです。
平成4年(1992年)の数字をみてもやはり、ロボットの生産高が包装機械産業を上回っているようです。
(社)ロボットの導入は、5年ほどで、償却できるというお話も伺いました。
地方の工場だと、雇用の機会も奪われることになるのではないかと危惧しました。
映画「チャーリーとチョコレート工場」では、チョコレートが売れに売れて、虫歯になる人が増えて、歯磨き工場が儲かってしょうがないので、歯磨き粉の生産ラインで、ロボットを導入して、歯磨き工場で働いていたチャーリーの父親がロボットにとって代わられ、 失業するというシーンがあります。
映画の場合、父親は、ロボットを修理する仕事に復職するというオチでした。
ロボットも包装機械も活況を呈するのは、良いですのが、ちょっと複雑な気持ちになった 今回のジャパンパックでした。